色々考えた。

ずっとヒプマイ好きでTwitterしたり色々したり楽しんでた結果、なんか物凄く反響を頂きやすくなり、お題箱にも色々お話が舞い込んでくるので、私の気持ちというか考えをまとめて記載します。

・解釈違い騒動に関して

そもそも、「解釈違い」という言葉を用いたのが良くなかったなぁと思います。きっと最初に仰った方のお考えを適切に表すならば「曲とコミカライズに齟齬が見られる」「設定破綻」と言うのが適切だったのでは?と考えます。この発言?が大きく広がった原因は、「公式との解釈違い」という言葉に対して、一言あるオタクの界隈でバーッと広がっちゃったことにあるのかなぁと思ってます。

で、この設定破綻に関しては、二郎の歌詞とコミカライズ内容が齟齬の主な部分かなぁと思っています。「でかい背中だけ見て育った」という部分は歌詞の脈絡から考えても一郎を示していると見るのが妥当でしょうし、確かにコミカライズの内容との齟齬は現時点では見られると思います。確かにあの内容では、到底でかい背中だけ見て育った、とは言えないかもしれません。

ですが、現状コミカライズの内容が本当に書いてある通りそのまま受け入れていいものなのか?後々、事情を知って読み返した時に成程これなら整合性が取れるといったシナリオが来る可能性は0%なのか?まだ、第一話の時点では知りえない情報を加味した時に「なるほどこういうことが!」となるのは現時点で有り得ない可能性なのか?そして、二年間という時間に関して長いと見るか短いと見るかも個人の裁量でしょうし、そういうことを色々考えると現時点で100%の齟齬だと決めつけるには、正直情報量が足りないと思います。

私は、鳳仙玄鳥が黒幕というか悪役だったと仮定したなら、割と説明もそれなりに付けられそうだな?とか考えましたし、似たような考えになった人もいるんじゃないかな?と思います。この可能性だって、有り得ないかも知れませんが、今この段階で100%有り得ないと断ずるには情報があまりにも足りないと私は思います。

ここは、私は0%か100%の問題ではなく、現時点での個人個人の程度の問題だと思います。確かに、ドラマCDと比較して情報量の多い第一話でしたので、受け入れ難い思いや、複雑な思いを感じた方は沢山おられるでしょうし、思い入れの強い方はさぞ胸がざわつかれたことだろうと思います。

それでも、まだ一話だと思っています。あの世界の全貌を分かるには、まだ戦争のことについても、H歴になったことについても、政治機構のことについても(二年後の中央集権化に至るまでのプロセスのこととか)、日本以外の国のことについても、何も分かっていません。だから、やっぱり以前に比べて情報量が増えたとはいえ、まだまだ少ないと言えるんじゃないのかなぁと思っています。

ここら辺に関して、設定等を統括して管理できていなかったとどなたかが発言なさったらしいのですが、今私はそのソースを知らないので発言に関しては半信半疑です。ですが、これを機により良い方向に行ってくれればいいなぁと、現時点では静観する他ないと思っています。

・百瀬さんの発言に関して

先ず、この発言が8年前のものだ、ということを考えねばならないと思います。8年前のTwitterがどのような空間であったのか、私は想像する他ないのですが、8年前は今に較べてMeToo運動等も活発でなく、あのような発言がギャグというかブラックジョークで罷り通るSNSだったのではないかなぁと思っています。

あのような発言を誰もがしていたとするなら、私はそれに関して咎めることができません。なぜなら、私もノリで気持ち悪いと捉えられても致し方がないことを呟いてしまうからです。

そして、これに関しては百瀬さんが迂闊だったと、とにかく思います。それは、百瀬さんのデビュー年月日等を考えると、8年前のあのアカウントは個人アカウントであっただろうと考えられるからです。商業ベースに活動を移すのならば、様々な人が関わることになりますし、お金が動くビジネスの話になりますので、公私の区別を形としてもきっちり付けるべきだったのでは?と思う他ありませんし、今後、このような迂闊かつ浅慮な行動によって何か起きてしまうのでは?と不安にならないかと言われればノーです。

兎に角、今のTwitter等は非常に厳重に管理して然るべきだと思います。8年前の発言がこんなに容易く出てくるのです。商業なら尚更発言に気を使うべきだと思います。

それでも、8年前の発言を、コミカライズと曲との設定破綻が考えられるからと言って、今引っ張り出して批判するのは、8年前のTwitterと今の価値観を考えた時に、どうなのかなぁ、と考えざるを得ません。

そして、発言内容とそれに関するご意見に話題を移します。当時のブラックジョークだったとはいえ、現在の価値観で発言を鑑みた時に、不快感を感じないか?と言われればノーです。このようなお考えから、昨今の価値観の動きを見て、改められているのか私には分かりませんし、そこら辺は性差を扱う作品に携わる方として不安に感じます。

ですが、だからといって性的嗜好は、犯罪や同意のない性行為等がない限り、自由であるべきなのでは?と思っています。どうやら、お話を聞く限り、韓国の方がまず最初に問題視なさって、その後日本の方が取り上げ、ここまで話題になったという流れらしいので、そこら辺も鑑みて話します。

先ず、韓国はとても性犯罪に厳しくなるよう法律が改定されました。確かに、世界の中でも性犯罪率が高いというデータは出ていましたし、改善されるのは非常に良いことだと思います。でも、日本人の方に適応される法律は日本の法律です。韓国の法律、考え方が適応される訳ではありません。国家が違うのです。そうなると法規も変わります。

その上で、他者の性的嗜好に関して、苦手意識を持ったりするのは別に構わないと思います。好きも認めれば嫌いも認めるのが、多様性の社会、考え方だと思います。それでも、その性的嗜好を持っているから、全員が犯罪者だ!というのは、言い過ぎだと思います。そして、不適切な発言と性的嗜好に関しては切り離して考えるべきです。話のフィールドが変わってしまうからです。

性的嗜好は多種多様です。昆虫性愛とかもありますし、宗教性愛や様々なものがあります。その中には食人性愛や性的嗜好を満たそうとするだけで犯罪行為になるようなものもあります。確かに、危ないと感じてしまうところもあります。そういうものに警戒心を持つことは悪いことではないと思います。なぜなら、警戒が犯罪から身を守るからです。

でも、そういうマイノリティな性的嗜好を持っている方が、個人の範疇で楽しみ、犯罪行為を行わず日々生活を送ってらっしゃるというなら、責める道理は全く無いと考えます。それは、保証されて然るべき自由だとも思います。どのような性的嗜好性的指向になったとしても、犯罪行為や他者への直接の加害行為がないのであるならば、私はその人の性的な自由は保証されていいと思っています。

私は法学を専門的に学んだ訳でもない門外漢ですので、付け焼き刃の知識で書いておりますので、何か間違い等ございましたら仰っていただけると幸いです。

なので、結論から言わせて頂くと、現在の価値観で推し量った際に確かに不適切と捉えられる発言ではあったが、それが八年前の個人アカウントでのものだということを加味してから考えても良いのではないか?ということと、他者の性的嗜好を不適切な発言と結びつけて犯罪者だと攻め立てるのは如何なものか?ということと、個人アカウントと商業アカウントをわけなかったということに迂闊さを感じる。というのが私の考えになります。


・合歓ちゃんに関することについて

この名前が「ごうかん」とも呼べるから「強姦」を意味している!どうかと思う!というのは、非常に短絡的だなと感じます。確かに、「合歓」という熟語に男女の共寝を意味する所はありますが、「ごうかん」という読みで女の子の下の名前になるのか?と言われると、それは違うでしょうと思いますし、普通に「ねむ」と読めます。普段、植物の漢字表記等に触れない方が読めないなと思われることは、当たり前だと思います。頻繁に目にする単語ではないでしょう。それでも、調べたら直ぐに読み方も意味もわかると思います。なので、「強姦だ!」と騒ぎ立てるのは先ず短絡的だなと感じます。

その上で、今後の展開を考えた時にダブルミーニングの意図が無いのか?と言われればそれはノーかなと思います。それでも微々たる可能性だとは思います。

そして、アイドルの方をモデルに名前をつかたのはどうか、というご意見も多々伺いましたが、それに関しては個人の好き嫌いかなぁと思います。別の漫画とかでも、名前はこの人をモデルにしたと明言されてるキャラクターも見かけますし、それに関してはもう個人の価値観、趣味としか言い様がありません。

それに、ヒプマイは今のところ植物の名前を持つか持たないかでキャラクターが二分されます。ここに意図がないとは思いませんし、それを意図して名づけられたというのであるならば、意味自体はアイドルの方の名前から引っ張ってきたとはいえ、存在するのかなぁと思います。


以上で長ったらしい文章を終えます。

いろんな方に似たような返信をしてますので、改めてこの場をご質問等に対する返信にしたいと思います。

至らない点等目立つ、未熟者の文章ではありますが、読んで頂いてありがとうございました。